資本主義社会は資本が資本を生む性質を持っており、「上位1%の富裕層が世界の富の40%近くを保有しており、上位10%の富裕層が世界の80%近い富を持っている」なんて言われることもしばしばあります。
格差は色々な要因によって作られますが、
- 富の分配の不具合
- 相続による富の世襲
- キャピタルゲインの税優遇
などが代表的です。
金持ち金減らない説は、あながち間違いではありません。
今回は格差の正体についてめちゃくちゃ分かりやすい内容を備忘録的に書き残しておきます。このブログのテーマである「誰にでも分かりやすい」「子どもでも分かる」にぴったりの内容です。
結論を先に言うと「格差は人の失敗したくない本能からきている」です。
例えば、インターネットで買い物をする時に、口コミやレビューの多いものが売れる傾向にあります。理由としては、多くの人が買っているので安心できると判断する人が多くいるからです。(=失敗したくない)
Amazonや楽天などのプラットフォーマーも、売れている商品の検索順位を上げ、その商品がさらに売れ続ける構造を作ります。結果として一部の企業の一部の商品だけが売れ続け、他の企業や商品との格差を作り出す要因となります。
インターネットの買い物だけでなく、通常のショッピングでもそうです。何店舗も周り試着に試着を重ね「これどう?」と言ってくる妻......何店舗も周るところや、他人に「これどう?」と聞いてくる点は、まさに失敗したくない感に溢れています。
お店側も売れる商品を中心に仕入れ、目立つ所に陳列し、売れなくなったら棚落ちするという行為を繰り返し、売れる商品がずっと棚を支配していく構造になっています。
ブランド信仰の人も同様です。
「Appleの製品なら間違いない、TOYOTAの車は安全だ」みたいなことを信じている人はかなりの数います。性能は対して変わらないのに、ブランドを構築できた商品が売れ続けるし、大衆の心理も「みんな持ってるから大丈夫だろう」という方向に働きます。(=失敗したくない)
人の失敗したくないという心理が、売れている商品をさらに売れ続けさせるという状態を作り上げ、「格差の基」を作り出しているのです。
この現象は、SNSの世界でも見られます。
YouTubeで人気のHIKAKINさんですが、彼よりも面白い動画を投稿している人はたくさんいますが、彼より稼げたり、彼より人気が出る人はなかなか現れません。
いくら面白い動画を投稿しても、トップYouTuberであるHIKAKINさんや、はじめしゃちょーには勝てないのです。これも人気者がさらに人気者になる構造が原因です。
たくさんの例を出したように、上位1割&2割の人に成果や富が集中することを「パレートの法則」と言います。(80:20の法則とも呼ばれます)
- 全顧客の中の2割が売り上げの8割をもたらす
- 組織の2割のメンバーが8割の売り上げを出す
- スマホ利用者の8割は2割の機能しか使っていない
こんな具合で、パレートの法則はあらゆる事象の根源にあるとされており、富や成果の分配が上手くいかない点において、資本主義の弱点とも言われます。
格差だらけで絶望的な世の中ですが、若い人にとって大きなチャンスが到来していることも忘れてはいけません。昨今のAIやテクノロジーの進化は、「2割のAIを使いこなす人」と「8割の代替される人」の格差を作り始めています。
AI技術の発達で、エネルギー問題や食糧問題などの様々な社会問題が、今までとは全く違うアプローチで解決されていくと予想されています。そして、今までとは全く価値観の違う新人類も必ず生まれます。そこににこそ多くの大人が気付いていないチャンスが存在しています。
さらにデジタルネイティブ世代のほうが、新しい技術に柔軟な考え方を持っています。スタートラインから有利なポジションにいることを忘れないでください。
少し脱線しましたが、伝えたかったことは「格差は人の失敗したくない本能からきている」「技術の進化が常に世の中をひっくり返し、若い世代こそチャンスに溢れている」です。
それでは、また。