物事の成り立ちとか語源には多くのヒントが隠れているなぁと感じます。迷った時は成り立ちや語源を調べると、ある程度の問題は解決するんじゃないかとさえ思います。
みなさんしゃぶしゃぶとか、すき焼きって食べますよね。肉を薄切りにして食べる調理法は日本独自の文化ってことをご存知でしょうか?
欧米では『焼く・煮る・ミンチ』みたいな肉料理がメインで、薄切りにして食べることはほとんどありませんでした。
日本で肉の薄切り文化が浸透した理由は大きく2つで、
- 刃物が進化し肉の薄切りを可能にした
- 肉の薄切りが旨み文化と相性が良かった
上記2つと言われています。
刀が進化した日本では包丁のレベルも極めて高く、肉の薄切りを可能にしました。
また、旨み文化のある日本では『薄切りの食材は味が浸透しやすい』という利点があり、明治時代にはすき焼きが爆発的に流行しました。
総じて刃物の進化と料理文化の賜物って感じです。肉の薄切りの成り立ちを勉強するだけで、これだけ膨大な知識が得られます。
語源では、「有り難う」は有ることが難しい(滅多にない)ので、貴重であるという意味です。そこから感謝の意味が後付けされています。
「おめでとう」は"芽が出た"が由来で、芽が出ることは喜ばしく、お祝いの場で使われてきた言葉が今の形になっていると言われています。
このように、日常的に使っている言葉の意味を辿っていけば膨大な知識を得ることができます。
ここ数年はAIの急速な進化により先が見通すことが難しい世の中になっています。それ故、将来に漠然とした不安を抱える人が多くなっています。
そんな時は語源や成り立ち≒歴史を学ぶと解決の糸口が見付かります。時代は違うものの人間の本能的な部分は全く変わらないので歴史が色々と証明済みです。
かつてイギリスでは工業化が進み、機械をぶっ壊すラッダイト運動が行われていました。機械が人々の仕事を奪うので、機械を壊せばいいんじゃないかという浅はかな考えです。
AIも似たようなことが起こっています。
「AI許すまじ」と思って脅威と考えるか、「AIを活用して働くか」どちらが人生が豊かになるかは火を見るよりも明らかです。
未来に迷ったら歴史に学ぶのが最良の解決策です。
それでは、また。